理事長・院長あいさつ

2021年10月より安田内科病院の2代目理事長に就任しました安田俊一と申します。

地域の皆様ならびに医療関係者の皆様にご挨拶申し上げます。

 

安田内科病院は、昭和56年(1981年)12月8日、市内を流れる清流、犀川の川沿いである金沢市大豆田本町で開業しました。

開業当初は病院前の道路もできたばかりで、近くに架かる若宮大橋もありませんでした。小学校も新しくでき、その頃から少しずつ人口が増えてきた地域です。春は川沿いの桜並木が美しく、夏は病院のすぐ近くで花火大会が行われます。そんな金沢の四季と地域の成長と共に当院も歩んでまいりました。

 

当院は、地域の皆様に安全で安心な医療を通じて、最良で心温まる医療サービスを提供できる様、さまざまな取り組みを行っております。

 

1.機能強化型在宅療養支援病院単独型

当院の強みとして地域において在宅医療を支える24時間 往診、訪問看護等を提供する在宅療養支援病院の中でも、さらに診療内容等に実績がある機能強化型であること、また、当院単独(1施設)で支援を行うことが可能な点が挙げられます。患者様にとっても質の高い医療を提供することや、在宅医療を安心して利用することが出来るということは大きなメリットになるかと思います。

 

2.定期巡回型訪問介護看護事業所(定巡)を併設

金沢市内では当院が唯一、定巡の指定を受けています。定巡とは要介護の方の在宅生活を24時間支える仕組みで、日中・夜間を通じて、訪問介護と訪問看護が一体的にまたは密接に連携しながら、定期巡回と随時の対応を行います。介護事業所には様々な形態がありサービスにも一長一短がありますが、定巡の長所は、定額で24時間365日介護看護を受けられ過剰なサービスを抑えられること、通所系サービス(デイサービスやリハビリ等)が併用できる点にあります。現在は、主に近隣の有料老人ホーム「ほがらか」の入居者様に利用していただいています。

 

3.介護のニーズにこたえる通所リハビリ、居宅介護支援事業所

介護保険制度の開始と共にこれらの事業所を立ち上げました。介護のニーズが高まる事を予想しての事でしたが、病院と併設している事もあり安心感を持って多くの方に利用して頂いております。早期から力を入れていたことが、今日の地域住民の皆様のお役に立てていると自負しております。

 

4.内科単科の小規模病院で一般病棟を持っている

当院は、70床と小規模ながら亜急性期()を担当する22床と長期療養を担当する48床があります。在宅で問題が生じたときは速やかに入院できる体制と急性期で当院では対応できない病態と判断されれば、近隣の急性期病院へと繋げる体制を取っております。

(*)…急性ではないが、進行性のある病態、または状態を指す

 

5. 総合診療にも力を入れた内科外来

総合診療とは、患者さんの抱えている健康問題を、様々な角度からアプローチして、患者・家族と医療者が一緒に解決・改善に向けて歩んでいく診療です。当院の外来は、内科疾患のみで170100人程度の患者様が来院されます。総合診療に力を入れている事もあってか患者様の中には、診断がつかず何科に行ったらよいか分からないと言った訴えで来院される患者様もおられます。試行錯誤の日々ですが、患者様の声をよく聞き学ぶ姿勢で診療を行っております。

 

最後に、コロナ禍を乗り越え今日の安田内科病院があるのは、職員一人ひとりの職務意識や努力、医局の先生方の協力があってこそです。また、他医療機関様、介護事業所様とのつながりも大きな支えになっています。改めてお礼申し上げます。

 

そして今後も職員一丸となって日々の努力を惜しまず、地域の皆様の安心・安全医療の提供に全力を尽くしていく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

理事長・院長 安田 俊一